絵とか、文字とか、写真とか・・。その日の内容と気力に合わせて変化します。


2004.8.5


もしや夕飯のおかず探し?と思った人 います?



えらい長い間更新せずに放置状態のHPでございました。

そうこう(どうこう?)しているうちに、湿度のやや高かった7月を超え、
日中の気温ががんがん上がるのに反し、朝晩がなんとなく涼しい8月になってしまいました。
UAEの季節は「夏夏冬」(相方さま説)だと以前書きましたが
その「」はさそりの季節なんだそうです。

以前「季節の変化は気温だけ」なんてぇことを書きましたが、
四季もまともにすごしていないくせにしったかぶった若輩者の失言でございました。
よ〜く観察すると、ちゃんと季節に応じて、
実は、砂漠でも街でも、日本ほど豊かではないのですが、
ちゃんと変化があるのだということを最近になってようやく気づいた私です。
すみませんUAE。(このお話はまたおいおい。)

さてさそりのお話。

実はサラーラから帰ってきたその夜、相方さまが車から降りると
「ちょっと待ってて、来ないでね・・」となにやら物陰に向かいました。
と、にょにょにょーというか、しゃかしゃかーというか、
なにやらでかい物体が動くのが見えたのです。

「な、なに??」とおののく私。
と、そのうちでかい蜘蛛様の物体が目の前に。

これ、相方さまが幼少の頃から「さそりのオス」だと教えられているんだそうです。
やはり毒をもっているとかで、よく見る典型的さそり同様に危険だとか。
えー、蜘蛛じゃないの〜?とおおいに疑う私なんですが、
蜘蛛は4対8本の足ですが、よくよくみると、
確かにこの「蜘蛛型さそり♂」(?)、よく見る典型的さそりと同じ5対10本の足。
事の真相はたしかではないので、ご存知の方いらっしゃったら教えてください。

さそりは、しょっちゅう砂漠を歩いているわけではありません。
といっても砂漠に生きている生き物ですから、移動中にばったりでくわすことは
稀にあるかもしれませんが、夜、明かりのある周辺を歩いたり、
らくだちんの食料である枯れ草の山の陰や、なにかの物陰にかくれていることが
ほとんどなんだそうです。

我が家は外壁に外灯がくっついているので、その明かりを頼りにさそりがよってくるようで、
朝にはしょっちゅう、壁の外側づたいに足跡をみつけます。
悪さをするわけではないんですが、毒蛇同様、放っておいた挙句何かの事故で出くわしては
いけませんので、(なにせ救急車も期待できないところですし)、
「ごめんなさいよ、ハイッ」と退治するしかないのです。
といっても前にも少しだけ書きましたが、
すべてのさそりがすべての人の命を落とすほどに毒素を持っているかというと
そうではないそうで、
相方さまの妹がいい例で、彼女はさそりになんどもさされています。
幼少の頃、一度だけ瀕死の状態になったことがあるそうですが(あるんかいっ)
すっかり免疫ができたのか、さされてもちと腫れ上がるくらいなんだとか。

庭には入ってこないの?という話ですが、
一度だけ、まだ芝生が生えきらない砂地がちらほらあったころ、
砂をつたって外から入ってきたと思われるさそりにお会いしました。

それ一度きりですので、どーやらとりあえず、
水気が多くて草ぼうぼうの我が家は、幸いさそりさんには敬遠されているようで
なにより、なにより。

さそりにはいろんな色があります。赤とか、黒とか、黄色とか。
相方さまは「黄色が一番危険」と教えられているんだそうです(上の写真ね)。
この情報がこのHPを見ているどれくらいの人のお役に立てるのか
ひじょーに疑問ではありますが。
もしもお役にたてたときがありましたらぜひ
「役に立ったよ、おかげで命拾いしたよ」とメールをください。励みになります。



<おまけ>
「この典型的な形の♀さそりは、遠くに移動するときに
蜘蛛型の♂さそりに乗っかっていくんだよ。移動が早いし楽だからね。
だから、この蜘蛛型さそりがいるってことは、近くに♀のさそりも
大概いるんだよ」と相方さま。ほんとかな〜。

このさそりの亡骸は置く場所がなんとなく決まっているのですが、
たいがい翌日にはなくなっています。どうやら猫か、鳥か、こうもりが
食されているようで、砂漠に住むってトツテモエキサイティング。


*後日談:やはり、♂♀説はガセでございました。
蜘蛛様の虫は「キャメルスパイダー」、さそりとはまったく違う生き物です。

2004.8.18


ちなみにガソリンスタンドでの
あのティッシュ贈呈サービス、ここでもあります。


給油ポンプは6機あるわけで、
従業員もお客を待たせることのないほどにいるわけで、
となれば1台の車の給油にかかる時間は、満タンだってたかがしれているわけで、
いったい、一日にどれくらいの人がくると見込んでこのサービスをやったのか・・、
長年日本で蓄積された私の中での常識では計れない出来事だったので、
相方さまの言う「全員もれなく」の意味を理解するまでに時間がかかることしばし。

ま、案の定ものすごい人が殺到したそうで、道路の先のさきぃーの方まで
大混雑を招いたため、警察出動、途中中止になったそうです。
でもこの新装開店おめでとうサービス、初めての試みだったわけではなく
このへんではよくあるんだそうで。
ただ「○月○日オープン、ガソリンもれなくプレゼント」なんて掲示はまったくなく、
突然のことが多いんだそうです。
なので、そろそろオープンか?と思わせるガソリンスタンドは
目をつけておくんだとか。

よくUAEに住むことになったことを話すと
「庭を掘ったら石油がでるの?」とか「各家石油の入ったつぼがあるの?」とか
言われたことがありますが、その昔「ジパングは国中金だらけ」と
思っていた外国の人くらい勘違い(金といえば、オリンピック日本選手の活躍すごいですねー)。
石油の出るところは国の中でも限られていて、7つの首長国(州みたいなものですが)
すべてが石油をもっているわけではないので、石油の出るところ、そうでないところの
街並みはかなり違います。
そして石油は個人ではなく国の物。ガソリンの料金はどこへ行っても同じです。
近所のガソリンスタンドの「現金歓迎リットル100円」の看板を鼻で笑って通り越し
少し離れた99円のスタンドまで入れにいった涙ぐましい努力が懐かしい。
今日のニュースで知ったのですが、日本で今週平均ガソリン価格
リットルあたり114円とか。ひえ〜。
ここでもガソリンはちょっと前に値上がりしましてリットル約37円です。

ちなみにこの国、びっくりするようなプレゼント企画が多い。
例えば毎年行われるドバイフェスティバル。1ヶ月間続くのですが、
抽選で毎日ロールスロイスが当たっちゃうとか、日本じゃ宝くじくらいだよ
そんな金額が当たるのは・・ってくらいの抽選も行われます。
大きなドバイフェスティバルに限らず、車が当たる、金が当たる、お金が当たる・・
街ではちょくちょく見かけます。まさにバブリーです。つまりいつかは弾けるわけです。
国民は医療費(公共の病院)ただ、学費(公共の高校までとUAE大学)ただ、税金なし、
公務員退職後もお給料継続などなどと、今は石油万歳ではあるけれど、
まだまだこの先UAEで長生きするつもりの私ですので
末永い繁栄のためにも「限りある資源」と、賢く堅実な利用を願う次第。
が、国の繁栄と我がお財布の繁栄はまた別のお話っ。今度のオープンサービスは
じぇったい逃すまいと鼻息荒い私です。

2004.8.23


アラビア語での「日本」はヤバンなんです


スポーツをするのは好きでも、テレビで見るのはちっともおもしろいと
思っていなかった私。
オリンピックも出だしは大して気にならなかったのですが、
さして見る番組もないな〜なんて思いながらチャンネルを回すと
偶然にもちょこちょこ日本人選手の姿がうつり、しかもなんだか大活躍。
じわじわとなんだか「おーニッポンがんばれー」とすっかりミーハーに。

ただでさえ、他の国の人の名前というのは正しく発音するのが難しいものですが、
アラビア語には母音の「え」「お」が存在しません。
例えば「もも」はアラビア語で近い音を使って表記すると「ムム」となっちゃいます。

なのでアナウンサーの苦労はよくわかりますが、
さすがに「ミィズッキヌズグッチ」は二人でテレビに向かってつっこんでしまいました。
せっかく金をとったって彼女の名前は「ミィズッキヌズグッチ」。
街で声をかけられたって野口さんも自分が呼ばれているとは気がつかないと思います。

UAEはなんと今年建国初のメダルをゲット。しかも金。
射的で獲得しました。いやいや盛り上がる盛り上がる。

テレビをみたり、相方さまの話を聞いていて日本とはちょっと違う視点を発見。
オリンピックの報道をするとき、自分の国だけではなく(といってもこの
国の人の参加そのものが少ないのではありますが)、アラブ諸国(イラクや
モロッコ、カタールなどなど)の選手の活躍の特集を組んだりします。
相方さまの応援も、「予選勝ち残ったアラブの国はここだけ、がんばれよー」。
「今のところメダルを獲得したアラブの国はUAEだけ」なんて表現も聞かれるんですが
「どうだすごいだろ」というよりは
「1つだけしかないから他のアラブ国もっとがんばれよー」てな感じで。

いろいろ歴史的背景もありますが、日本がアジア諸国(韓国や中国、シンガポールや
インドなどなど)の選手の活躍を特集で組むことはまず考えられない。
例えば陸上や水泳でヨーロッパ勢がほとんど予選勝ちしたとして、その中に
他のアジア国が唯一のこっていたとしたも、そんなに思いをこめて
応援するかな〜と思うわけです。「中国人の女性が水泳で金メダルを取った!」なんて
同胞としての喜びが聞かれることはまずまずないと思うのです。 逆も然り。

これはオリンピックに限らず、つい先日あったサッカーアジア杯(アラブ諸国も
アジア杯に入るのです)でも同じでした。UAEはさっさと敗退してしまいましたが、
今度は「がんばれアラブ圏」と応援は続きます。

争いが尽きず、考え出されたのがスポーツでの闘い。それが目的だったオリンピック。
ふーん、スポーツ観戦もおもしろいものなのねーと思いながらテレビを見ていますが、
そこに映る新しく建てられた巨大な施設を見ていると 、
ギリシャに帰ってきましたが、当時の目的をすっかり失ったほんの一時の祭典のために
犠牲になったものものが思われてちょっぴり愁ってしまいます。