絵とか、文字とか、写真とか・・。その日の内容と気力に合わせて変化します。


2004.3.16





ここ3日間、ものすごい砂嵐が続いています。
どれくらいすごいか。

傘なんてとても差せないでかい台風直撃のピーク時の風に
砂がどーっと舞う感じ。
家の周りはまさに砂だらけですので、ここから見渡す風景は真っ白で、
太陽も砂塵に隠れて気温があがらないほど。

庭の様子を見に外へでます、
「わーすごい風、家に入ろうっ」と駆け足で家に戻ります、
「ぐわっ、顔に砂の層ができているっ」
それくらいすごい砂嵐。

この時期砂嵐はよくみられ、そのあと雨が降ることが多いそうです。
そしてさらに気温は上がっていく・・
日本の春一番みたいなもんでしょうか。

普通、強い風に物が飛ばないか、なにか壊れるものがないか
そんなことが気になるものですが、もうひとつ
ここ(砂漠の中)ならではの、
気にしなくてはならないことがあります。

芝の種をまき、うっすら緑になってきた庭。
しかーし、植えた地が土ではないですからね、あくまでも砂。
そのためまだ芝の根が生えきらない箇所の砂が舞ってしまうのです。
そのため、根が丸出しになっちゃう木や芝生、
地表に現れちゃう、地面に埋めてあった水撒きホースや
家の地固めのために敷いた石ころの混じった地面。
問題続出です。

ではどうするか。
ひたすら水を撒きます。水をまいて砂に重さをつけ
飛ばないようにするわけです。
相方さまも私も、作業が終わるころには
目も、鼻も、口も、耳も、ありとあらゆるところが砂だらけ。

ところが、砂だらけなのは体だけでないのがやっかいなところ。
細かい砂は、隅という隅から家の中に入り込みます。
(日本じゃ考えられないこととは思いますが、そんな隅が家中いっぱい。)
掃除をします。
ほうきで掃き、掃除機をかけ、濡れ雑巾で拭き
この間約1時間。
その30分後
「えっと、私はどこを掃除したんでしたっけ?」
砂嵐が収まるまで、もう掃除するのやめました。

それにしても、大きなおめめぱっちりで
嵐の中にいるらくだちん。砂がその目に入らないのかなぁ・・。
素朴な疑問、誰か解いて〜。

ーしかし、よく吹く・・。
3匹の子豚の三男くらいの家だとは思うけど、
ところどころ長男や次男くらいの場所があるので
どこか飛ぶんじゃないかと、とても心配。。

2004.3.28



なんだか孫が帰ったあとの老夫婦みたいです・・
かわいいお客様とはこちらの有坂3きょうだい


2日たってもなんだか気が抜けてボーっとしてなにもやる気がおきない2人。
そこでサンドバギーで砂漠を走りに行くことにしました。
いつもより少しだけ遠出すると、このあたりで一番高い砂丘を発見。
さっそく登ってみることに。

なんだか気持ちのいい天気に最高の眺め、「いやぁ〜来てよかったー」なんて
延々と続く砂漠の向こうの地平線に日が沈むのを夢心地で眺めていたんですが、
その直後、相方さまの
「鹿ー!!!」
の声に「ええええっ」と、ガバっと我に返りました。

みちゃいました、みちゃいましたっ、みちゃったんです〜。

ところどころにしか植物の生えていないこの砂漠に
鹿がいるというのは相方さまから以前聞いていたわけですが、
でもきのこのところでも書いたように、どーも
「ほんとに〜?」と疑いたくなってしまう私。

でも、ほんとにいましたがなっ!(関西の方、勝手使用ゴメンなさい)

羊でもない、らくだでもない、まさに鹿。
ものすごい速さでぴょんぴょんと砂丘を駆け抜けていきます。
しばしぼーぜん。

「近くでみれるかもっ。行くよっ!」と相方さまの掛け声にこれまた我に返り
あわててバギーに乗って鹿の見えた方向に走っていきましたが
ぜんぜん見当たらず。
興奮が収まらない状態でまた同じ砂丘に戻ってきました。

「すごいねーすごいねー」と2人で大喜びしていると
なんと、また鹿がぴょぴょぴょーんと跳ねているのを発見っ。
鹿し、ーもとい、しかし、ものすごい速いっ。
追いかけようなんてとても思えないほどの勢いで、
あっという間に見えなくなってしまいました。

少し前までは鹿狩りもあったそうで、相方さまも子供の頃やったことがあり
食べたこともあるそうですが、今では保護のため猟は禁止されているそうです。
(ちなみに猟は銃を使うのではなく、車やバイクで追いかけていって、
紐などで捕まえたそうです。ギャートルズの世界デス)

いやぁそれにしても、なんだか砂漠のトトロでも発見した気分。
もしかしたら明日には、有坂3きょうだいと植えた花の種の芽が出てるかも・・
(トトロ・ギャートルズを知らない方、見えない話でゴメンナサーイ)

<おまけ>

鹿はあまりに速くて写真はとれませんでしたが、
鹿を見た景色をパチリ。

<参考>
トトロ。と、ギャートルズ・・・。


2004.3.30


UAEの四季(?)は「夏夏冬」by相方さま



季節の変わり目がやってきたので、
久々に気温のお話。

あえて季節を4つに分けるとすると、3月あたりが春、
10月〜11月あたりが秋となるのでしょうが、
一日中気温が高かった時期を過ぎた11月頃、突然
日中は半そで気温、、早朝無茶苦茶寒いという日がやってきます。
そうなると、寒さが強調されて「オー冬だよ。寒いよ」となり、
昼間もあまり温度が上がらない時期を過ぎた3月、今度は突然
夜はまだ冷えるのに、日中30度を超えることが頻回になり、
そうなると暑ささが強調されて「オー夏だよ。アチ〜」となるわけです。

ここに住む前、よくUAE人のお友達と季節の話しになると
「UAEには夏と冬しかない」と言われ、からかわれているのかと思っていましたが
1年生活してみてなるほど納得。まんざら冗談でもなかったようで。

ところで、気温は変わらなくても、体感温度は人によってほんとに違うのねーと、
ここにいると目で実感できます。

12月・1月、ずっと暑いUAEに住んでいる人にとっては
それまでと比較したらまさに冬。
町の服売り場にも冬服が並び、ダウンジャケットやセーターを着ちゃうひとも出てきます。
ところが、日中の実際の気温は25度前後。下がっても20度といったところ。
真冬の日本から来た旅行者には気持ちのいい初夏の気温。

その為、半そでの旅行者の横を
ダウンジャケットを着た子供達がすれちがっていく・・
そんな光景をよく目にするわけです。

私は住み始めてまだ1年の未熟者。
まだまだ長袖シャツに時折薄いジャケットで十分と体は申しておりますが、
数年後、気温20度でセーターにダウン、耳あてマフラー姿の私を
街で見かける人が出るかもしれません・・。

ちなみにこちらの男性が着ている白い服(名をカンドゥーラ。色は実は黒とかベージュとか
いろいろあります)、あれも夏生地、冬生地が存在します。
でもあまりこだわらずに夏生地で1年すごすような相方さまのような人もいますから、
UAEの季節感は「人によって」ということのようでありまして。


<大事な私信>