2006.2.3
<時々載せることにした『本日の一枚』> サーメルも、ダマーニも風邪を
ひいたりしながらも元気にやっています。
実家のわんこ、はな、あくとも元気だと
嬉しい便りが着きました。

時にはこんな男らしい顔をみせるサーメル
これだけ見ると、睦まじいメオトのようだ。
会いたいなぁ。
会いたいなぁ。
会いたいなぁ。 左の花はももの場所。
先日デパートで、くまの着ぐるみと
エレベーターに乗るという珍事に遭遇。
狭いエレベーターの中、
笑いをこらえるの苦しかったです。
同じエレベーターに小さい子供が同乗、
「熊の頭があの子供の目の前であのまま後ろに落ちたらトラウマだよねー」と言う私に
「ものすごい勢いで頭の中がフル回転してた。頭が落ちたらそれ蹴って、
『ほら、熊の頭はサッカーボールになるんだよー。熊の頭はまた新しいのが生えてくるから
大丈夫なんだよ。いえぇ〜い』って、楽しそうに振舞わなくっちゃってそう考えてたよ」と
相方さま。
ほほぉ〜あの一瞬でそこまで考えていましたか。
・・・落ちた頭でサッカー?
どでかい熊のオカシラをキャッチすることしか思いつかなかったワタクシが、
言えた義理ではございませんが、
その案、子供のトラウマをかえって助長せやしませんかね。
1週間経った今思い出しても笑いこみ上げる、衝撃的な出来事で
ございました。首が後ろにグラッって。
瞬時にそばにいた幼い子供のことを考えた相方さま、−と
よほど子供にやさしいような、いい人振りを必死でアピールしているようでありますが、
相方さまが特別なわけではなく、実はこちらの皆さんは子供に優しく子供好き。
UAE人、他の国のアラブ人だけでなく、出稼ぎに来ている外国の皆さんも多くが優しい。
女性もそうですが、男性もおおいに優しい(「基本的に」と敢えて付け加えておきますが)。
漠然と優しいというより、『子供はその家族だけじゃなく、人類にとって愛しい宝物』という、
当たり前のようで、でも今の日本じゃ「なんだかくすぐったくなるような絵空事」、
もしくは、「わかっちゃいるけど実感のない道徳の教科書上に書かれたような考え方」が
ずっともっと身近に生活に根付いている・・・という感じ。
町を歩いていたり、例えばホテルのロビーにいたりすると
通りすがりの人がすれ違いざまに子供の頭をなでていったり、
買い物をしているとお店の人が子供に声をかけたり物をくれたり。
日本の街中で、しらんおっさんがすれ違いざまに子供の頭をなでていったら
ちょっとびっくりしちゃいますが、ここでは日常の風景です。
ですので公の場所で子供が騒いだり、泣いたりするようなことがあっても、
嫌な顔をする人を見ることはまずなく、寛大な人や場所がとても多い。
これって宗教が多大な影響を与えていることは間違いなく。
子供だけでなく、以前に少し触れましたが、女性は大事に守るもの、また
お年寄りや両親には尊敬の念を、命はかけがえのないもの、家族を大切に・・
どの世界でも、宗教にかかわらず基本的な大事なことは同じと思われますが
宗教が生活とぐっと密着しているイスラムの世界のここでは
これらの日常での意識度は他より高いように感じます(「女性は大事に
守るもの」−はイスラム教の特異であるやもしれませんが)。
そういう国であっても、子供や女性が犠牲になる犯罪も決してゼロではないのは
残念なことではありますが、こういう認識を身近に持つことで保たれる秩序は
大いにあるのではあるまいかと、日本から聞こえてくるやるせないニュースを
聞きながら思ってみたり。
ただそうして受け継がれてきたことも、時の流れとともに遷り変わっていくのは
どこの世界も同じ、世の常のようでして
イスラムのことを学ぶ場であった学校も、「イスラム教」のクラスが多くを占めた
相方さま時代とは大きく変わり、そうした授業も選択制になってきているんだとか。
また裕福な生活の中で、子供を「大事にする」ということも、その方向が(日本同様)
ずれてきているのも事実だそうで。
暗くなるまで山の中で友達と遊んだ小学生時代を経、
日の落ちた暗い山道も「近道だから」と草木を分けて帰宅した高校時代を過ごし、
(この道冬は時に凍り、通学時には途中まで登ったところで下まで滑り落ちたことも
ございやした。スカートで。ずるずるざざーって。ウラワカキ女子高生時代のお話。)
真夜中でもふらふら一人歩きができた大学生時代を味わっている
日本の古きよき時代がなつかしいおばさんは、
携帯電話を持ってネットカフェでゲームをしながら母親の買い物を待つ幼子を横目に
子供だけでも安心して遅くまで遊べるこの国が、はてさてこの後、どんな変貌をみせるのか、
「よき時代」がいつまでも続いて欲しいものだと,詮無い期待を抱くばかり。
<後日談>
UAEに住む方からこんなメールをいただきました。
『書いてらっしゃるように、この国は子育てしやすいなあ、とつくづく感じます。
妊婦だって、スーパーで列にならばなくたっていいし、たいていの施設にはファミリー
割引もあるし。スーパーで子供がぐずっても、レジの順番をキープしてカゴを前に
進めておいてくれたり、あやしてくれるし。
うちには3人いて、いままでにアメリカ、日本、エジプト、アラブで育児してきましたが
アラブは一番いいみたいです。
余談ですが、近所にエジプト人が経営する小さな商店があるんです。
パン買うくらいだから2〜3DHSくらいしか使わないのにいつも子供に
ローリーポップをくれます。今日なんか、ライトつきキャンディー(歯ブラシ型の
バーが光る!)くれて・・・・・こんな高いものいいよ、って言ったんですけど、
子供はね、いいの、いいのって。
あと、年末に郵便局に行ったんですが、これもすごい行列でしかも男性ばかり
でした。ジロジロみられるし、ヤダなあ〜って思ってたところ。
ほとんど待たずに一番先にしてくれたんです。子連れだからでしょうか?
しかも、みんな故郷に送るカードなんかたくさん持って並んでるのに嫌な顔しない
んですよ。カウンターでは肩がくっつくくらいぎゅうぎゅうにして(セクハラではありません
とにかく混んでたんです)、切手の貼り方やらお金のことやら(ボーッとしてて40のところ
400出してたんです)親切に教えてくれました。』
お子さんをお持ちのターメイヤさんからいただいた体験談、
とっても興味深かったです〜。ありがとうございましたー。
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