2004.4.30
ムシャーケルの姿形が毎度違うのはご愛嬌〜
今日はコブのお話。
「コブには水が溜まっているから、水のない砂漠でもらくだは生きていけるんだよ〜」
とは、なぜか、(多分)誰しもがどこぞから聞いたことのある話。
実際のコブの中身はお水ではなく脂肪なのです。
そのためよく肥えたらくだちんは、背中の小山もこんもりで、
細身のらくだちんは、背中の小山はこじんまり。
らくだのコブのお話ついでに、よく聞かれる質問を1つ。
「ひとこぶらくだって、どこに乗るの?」
絵に描くとらくだのコブってものすごく強調したくなるので
(じゃないと私の描くらくだは馬か、きりんになっちゃうので)
背中全体が山のように思えちゃいますが、実はそこまで大きなものではありません。
ムシャーケルは食いしん坊の割りに、食べても太らないタイプ。
(人間界じゃうらやましいけど、らくだ界ではあんまり魅力的ではないのです)
なので、コブもぺちゃんこ。そんならくだはコブの上に乗れちゃいます。
乗る人にもよるそうで、らくだのコブの上に乗っかる人をここでは見かけますが、
大方はコブの後ろあたりにあたる背中に乗るそうです。
(誰かに「知っていたかい?コブの上に乗るんだよ」と得意げに話したよーな
気がするんですが、大半が後ろなんですって。ゴメンなちゃ〜い)
特に男性は、男性なりのまぁいろいろなにかと不都合があって、
コブの上では不都合なので、平らな背中にのるのが都合がいいとか・・。
らくだを食べるの?ともよく聞かれますが、
食べます。いや、正確にはまだ私は食べたことがないのですが、
らくだは食用でもあるんです。
ただ、らくださん肉は特別な日などに振舞われることがほとんどで、
鶏肉や羊のお肉、魚のように日常食卓で目にすることはありません。
普通のスーパーで売られているのはまれですし、
レストランでもメニューに「らくだ料理」は今のところ見たことがありません。
らくださんは、大人になってしまうと硬くて食べられないそうで、
そのため、いただくのは柔らかい子らくだ(1歳くらいまで)とか。
(ムシャーケルなど名前がついたらくだのことを思いながら読むと
なにか、こう受け入れがたい話でもあるので、さらっと読んでみてください・・)
特にコブのあたりはとてもおいしいんだそうです。脂肪のかたまりですから、
つまりは「霜降り」みたいなもんですね。
水は入っていませんが、コブに蓄えた脂肪が極暑砂漠での生活を
支える創りになっています。
実は今日サンドバイクで砂漠で3時間ほど遊んでいたんですが
(またまた鹿発見。このお話はぜひ後日)、
予定外の長時間滞在に対して、ペットボトル1本しか水を持ってこなかった私達。
ちょっとだけ飲んで私に渡すと相方さま、
「ほらこういうときのためにね、暑い砂漠で生き延びられるように
ちゃんと毎日蓄えているわけよ。らくだじゃないからね、背中にじゃないけども」
あ、なるほどね。最近たぷついてきたそのお腹、実は自慢のコブだったのね。
<おまけ>
1.コブのはっきりしたらくだちん

2.特にやせていた頃の、らくだ界では全くもって魅力のない体のムシャーケル

3.生まれたばかりでコブのはっきりしない赤ちゃんらくだ

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