絵とか、文字とか、写真とか・・。その日の内容と気力に合わせて変化します。


2004.4.18




いやいやびっくり。
むりやり開けようとしたならともかく、
きっちり閉まった網戸をこれまた上手に丁寧に開けるわけです。

ちょうど網戸が、日本家屋の玄関にあるような
「カラカラカラ(ガラガラガラ?)」という音がするので
まるで「おばんです〜」と訪ねてきた近所の人。
でも、私たちの姿をみるなり、開けっ放しで、すたこら逃げていく後ろ姿は
お客さんと言うより、こそドロでした。
せっかくうまく開けたんだから、ここは一つ閉めていって欲しかった(ネタとして)。

私はテレビを見ながらうつらうつら寝た状態だったので
網戸の音に目が覚めても寝ぼけていたようで、
後から相方さまに「猫に向かって『おかえり〜』って言ってたよ」と
言われても、ぜんぜん覚えなし。
まま、2晩目のご訪問だったので、
「お帰り」もまんざら間違いではないと思いますが。

砂漠の中に野良猫がいるの??−と思う人もいるかと思いますが、
砂漠には住んでいますが、ポツねーんと何にもない砂漠のどどどどど真ん中という
わけではなく、お隣さんまで歩いていくにはちと面倒なくらいの距離はありますが、
でぶちん猫が、移動してこれるくらいなんですよ。
ですから、砂漠の真ん中で野垂れ死にしないかしら・・と
心配してくださった方々、ご安心ください。
野垂れ死にすることがあっても、骨が風化する前には
人にはみつけてもらえるところに住んでおります。

まったく砂地だったところに家ができ、木を植え、草が生え、
虫が住み、鳥が巣をつくり、蛇もいれば、ねずみもいて、
挙句ネコもご訪問。
いてくれるとうれしいもの(鳥、とんぼ)だけじゃなくって、
できればご遠慮願いたいもの(へび、はち、蚊)もおりまして。
人間の都合のいいようにはいかないもの(当たり前か)。
共同生活をうまくやっていく方法を模索中です。

それにしても、「緑」があるってすごいですねー。
あっという間にいろんな生命が棲みつきました。

そういえば相方さまの弟が18歳の頃、夏、日本に遊びにやって来ました。
まだ緑の穂でいっぱいの田んぼの間を通り、川岸に出て3人で話していると
ぽろっと一言
「こんなに緑で溢れた綺麗な国だもん、日本人ってさ、外国に旅行行きたいなんて
おもわないでしょ。」
なんだかとっても印象的で、5年経ったいまでもよく覚えています。


<おまけ>




2004.4.21




甥っ子がついに、はいはいを始めました。
はじめたには、始めたんですが「後ろ」へひたすら進むそうです。うれしそうに。
目の前の欲しい物を取ろうとすればするほど、どんどん後ろへ下がっていくとか。
「あれ?こっちに進めばよかったんじゃん」と気付くその瞬間を、
とっても見たい伯母さんです。ぜひとも最初の一歩も後ろに進んでいただきたい。

妹から、「哺乳瓶が嫌で両手で押し返して拒否するんだよ〜」
とメールをもらってふと思い出したのですが、今年2月まだ日本にいた時、
病院に行きました。待合室に3歳くらいの男の子がいたのですが、
看護婦さんに名前を呼ばれ、嫌〜な予感がしたその男の子、
遊んでいたおもちゃを下に置くと、両手をあげて、両手のひらを看護婦さんに見せ、
お尻をちょっと引きながら「いえ、結構です。結構ですっ。」と言いながら必死に入室拒否。
本人は涙目、いたって真剣。
こういうのって、どこから覚えてくるんでしょうね〜。子供って、おもしろい。


2004.4.30


ムシャーケルの姿形が毎度違うのはご愛嬌〜


今日はコブのお話。
「コブには水が溜まっているから、水のない砂漠でもらくだは生きていけるんだよ〜」
とは、なぜか、(多分)誰しもがどこぞから聞いたことのある話。
実際のコブの中身はお水ではなく脂肪なのです。
そのためよく肥えたらくだちんは、背中の小山もこんもりで、
細身のらくだちんは、背中の小山はこじんまり。

らくだのコブのお話ついでに、よく聞かれる質問を1つ。
「ひとこぶらくだって、どこに乗るの?」

絵に描くとらくだのコブってものすごく強調したくなるので
(じゃないと私の描くらくだは馬か、きりんになっちゃうので)
背中全体が山のように思えちゃいますが、実はそこまで大きなものではありません。
ムシャーケルは食いしん坊の割りに、食べても太らないタイプ。
(人間界じゃうらやましいけど、らくだ界ではあんまり魅力的ではないのです)
なので、コブもぺちゃんこ。そんならくだはコブの上に乗れちゃいます。

乗る人にもよるそうで、らくだのコブの上に乗っかる人をここでは見かけますが、
大方はコブの後ろあたりにあたる背中に乗るそうです。
(誰かに「知っていたかい?コブの上に乗るんだよ」と得意げに話したよーな
気がするんですが、大半が後ろなんですって。ゴメンなちゃ〜い)
特に男性は、男性なりのまぁいろいろなにかと不都合があって、
コブの上では不都合なので、平らな背中にのるのが都合がいいとか・・。

らくだを食べるの?ともよく聞かれますが、
食べます。いや、正確にはまだ私は食べたことがないのですが、
らくだは食用でもあるんです。
ただ、らくださん肉は特別な日などに振舞われることがほとんどで、
鶏肉や羊のお肉、魚のように日常食卓で目にすることはありません。
普通のスーパーで売られているのはまれですし、
レストランでもメニューに「らくだ料理」は今のところ見たことがありません。

らくださんは、大人になってしまうと硬くて食べられないそうで、
そのため、いただくのは柔らかい子らくだ(1歳くらいまで)とか。
(ムシャーケルなど名前がついたらくだのことを思いながら読むと
なにか、こう受け入れがたい話でもあるので、さらっと読んでみてください・・)
特にコブのあたりはとてもおいしいんだそうです。脂肪のかたまりですから、
つまりは「霜降り」みたいなもんですね。
水は入っていませんが、コブに蓄えた脂肪が極暑砂漠での生活を
支える創りになっています。

実は今日サンドバイクで砂漠で3時間ほど遊んでいたんですが
(またまた鹿発見。このお話はぜひ後日)、
予定外の長時間滞在に対して、ペットボトル1本しか水を持ってこなかった私達。
ちょっとだけ飲んで私に渡すと相方さま、
「ほらこういうときのためにね、暑い砂漠で生き延びられるように
ちゃんと毎日蓄えているわけよ。らくだじゃないからね、背中にじゃないけども」
あ、なるほどね。最近たぷついてきたそのお腹、実は自慢のコブだったのね。



<おまけ>
1.コブのはっきりしたらくだちん


2.特にやせていた頃の、らくだ界では全くもって魅力のない体のムシャーケル


3.生まれたばかりでコブのはっきりしない赤ちゃんらくだ