絵とか、文字とか、写真とか・・。その日の内容と気力に合わせて変化します。


2004.3.1



「これって使いまわしじゃん」と気づいたあなた、
毎度、ご訪問ありがとうございます〜。



2ヶ月の日本滞在を終えて、UAEにもどってまいりました。

さて、建てていた家はどうやら住めるようになってしまい、
「お隣さんはサテいずこ、目を覚ませばそこは砂漠のど真ん中、
門をあけらばそこにはお散歩中のらくださん、今日の夕飯どの羊?」
の生活がいよいよスタート。
ーといっても最後の「どの羊?」までにはまだちょっと時間を要しそうですが。

あくとが手術をすることになり、
いろんな思いでびーびー泣く私をみた相方さま。
「あ〜動物飼ってなくてよかったよ〜。羊や鶏はすでにスライスされたの
市場で買ってくるしかないな、こりゃ。」

わたし、けっこう割り切れるタイプだと思うんです。
アメリカに住んでいたころ、相方さま含む友人と、キャンプで食すための羊を
牧場に行って選び、その場で相方さま達が上手にさばいていくのを
感心しながらじっくり見学、その後おいしくいただいたことがあります。
スライスされてお店に並んだお肉たちも、その前はみんな足で歩いていたことは
よーくわかっているわけですよ。
魚だってみんなそうだってわかっているわけですよ、
それを思ってありがたーく頂けばいいことも、よーくわかっているわけですよ〜。

しかし、しかし、
毎朝顔をあわせ、「おはよ〜今日もこれまたいい天気だねー」
とかなんとかお話した羊ちんに「はなちゃん(仮名)、今夜はあなたの番よ。」って、
・・・で、できね〜っ。
それを聞いた相方さま、「な、名前を付けないっ。」

さて、「今夜食べたはなちゃんは、脂がのっていてなかなかでした。」
そんな報告ができるのはいつのことでしょう。
それはたぶんまた後日。。


お知らせ
砂漠の中まではやはりADSLはサービスしてくれないらしく、
「そういえば、ネットをひらいていたんだっけ。」
と思わず寝てしまうほどのスピードのネット環境をかろうじて確保。
いままでのようにネットつなぎっぱなしもできない状態でして
メール等々いろいろご不便おかけします。


おまけ

2004.3.9



「ダイソー」って全国区?
値段は一部除いて約160円均一。


ちょっとちょっと奥さん聞いてくださいよ!
「ダイソー」ができちゃったんですよ、ドバイにあのダイソーが。

角ハンガー?、冷蔵庫の消臭剤?とお笑いのあなた、
痒いところに手が届く日本の商品が手に入る悦びを、嘲笑ってはいけません。
ぴりっと切れるラップ、シャキッと切れ味のいい包丁、傷をつけずに洗えるスポンジ、
まな板スタンド、デッドスペースを許さない気の利いたサイズのラック
流線状に切れる爪きり、奥底まで届く耳掻き・・。
こういうところに住むと、しみじーみありがたさがわかるわけです。

しかし、痒いところに手が届ききらないのが100円ショップであるのも
これまた事実。
サイズが〜とか、色が〜とか、質が〜とか
「あぁっおしい〜」と1割の不満を残して帰ってきました。

でもね、こんな不満、不満のうちに入らないわけですよ。
「えっと、この商品にクレームはつかないのですか?」と
いつかは一度聞いてみたいものものが、ふつ〜にあたりまえに
スーパーの棚にはならんでいます。
(例えば、なぜかぐるっと1周真ん中に糊がくっついていて
1周目はどうあがいても開く際にぼろぼろになる運命にあるホイルとか)

家を建てる際も、「どうして平行じゃないの?どうしてまっすぐじゃないの?
どうして、どうして、どうしてこうなるのぉ〜??」
と、あまりのこだわりのなさに、怒りを超えて笑えることいと多し
(このお話はまた後日たっぷりと)。
日本ってほんと、微に至り細に至り気配りの利く
人種の国だな〜と改めて感心感激するしだいです。

2004.3.15




庭に水遣りをしていた相方さま、「ねー、ねー!」と
すごい勢いで家に入ってきて、「ちょっと、ちょっと!」と
(ちなみに「ねーねー」も「ちょっと、ちょっと」も日本語デシテ。)
私の腕をひっぱって壁際へ猛ダッシュ。
「こりゃ〜、らくだになにかあったな」とわくわくして一緒に駆けていき
覗いてみれば、なんとー、まさに生まれたてホヤホヤのあかちゃんがっ。

いつもだったら、朝晩と
「らくだちんたちに変わりはないかなぁ〜」なんて
壁の外を覗いている私ですが、今日は砂嵐。
朝からゴーゴー吹いていたので家に閉じこもっていました。
こんなときに限って〜。
第一発見者が相方さまなのがちょっと悔しい。

妊婦さんらくだチンたちが集う囲いの中に
こじーんまりとちっちゃいらくだちんが座っていました。
ほかのらくだに踏み潰されないように
大人らくだが近づこうものなら
お母さんらくだは「ガウっ」と噛み付きます。

私が覗いているところから
らくだちんたちまでは、結構距離があるにもかかわらず
お母さんらくだは警戒して、「じ〜」っと目をはなさず。
私では危ないので、
相方さまが近くまで行って写真を撮ってきてくれました。


この囲いからちょっと離れた別の囲いに
ミルクを採るためのらくだが1匹います。
本来ミルクは赤ちゃんを産んだお母さんから、少し
分けていただくものなのですが、
このらくだの赤ちゃんは死産でした。
赤ちゃんに与えることのないおっぱいは、
そのままにしておくとすぐしぼんでしまいます。

相方さまが、このらくだの近くに置いてある袋を指差し、
「これ、死んじゃった赤ちゃんらくだの皮を一部切ったものが中に入っていてね、
それを同じ囲いに入れておくと、匂いから子供がいると思い込んで、
おっぱいは吸われることがなくてもある期間出続けるんだよ。」と教えてくれました。
ベドウィン(遊牧民)の古くからの知恵なんだそうです。

袋に近づく他のらくだを、
先のお母さんらくだがしたように、ガウっと追い払う姿を見ていたら、
なんだかちょっぴり切なくなりましたが、
と同時になるほどなぁとベドウィンの経験からくる知恵に感心。
で、私はといいますと、その知恵とらくだちんの愛の恩恵にあづかり、
毎日おいしくミルクをいただいています。

そういえば、ムシャーケルの結婚はどうなったの?
というお話ですが、
実は縁談がうまくいきませんで、破談とあいなりました〜。
本人はいたってのりのりだったらしいのですが。
この詳しいお話と、らくだの妊娠・出産面白話は改めて、また後日。