絵とか、文字とか、写真とか・・。その日の内容と気力に合わせて変化します。


2004.2.3



1月頭のお話です。えらい前の話ですみません。
相方さまのばりばり私用の更新ページはこちら



すっかり年も明け、気づけば暦ではもう節分じゃぁないですか。

ということで、新年一発目の更新は「暦」について。
ちょっと時には賢そうな内容も入れてみたりして。

イスラムの世界には「イスラム暦」というものが存在します。
これは月の動き(満ち欠け)を元に作られる1年約354日、
イスラム教の開祖として知られるムハンマッドが、
迫害を逃れて移住した年を起源とし、今現在は1424年となります。
ちなみに日本にもオリジナルの「起源」が存在するんですって。
神武天皇即位を起源として、今現在2664年になるそーです。「へぇ〜」。

一日の始まりは「日没」なんだそうです。
朝日が昇って「さぁ今日もがんばるぞぉー」と一日が始まる生活を送っている人と
日が沈み、月夜を見上げながら「今日一日のスタートだ」と思う生活を送っている人では
ずいぶん生活の中の価値観も変わってきそうです。

このイスラム暦ですが、日本の旧暦のように時折耳にするくらいで
普段はあまりなじみがないものとは違い、
実際に生活に使われていて、スケジュール帳の多くに両方の暦が載っています。
といっても、あちこちの文化が入り外国人が過半数を超える国UAEですので、
普段の生活はもっぱらよく見るカレンダーと同じ。

相方さまはお役所仕事に携わっていますが、そこでの会話や実務のやりとりは
ほとんどが多くの世界で使われているカレンダーなんだそうです。
大学で教鞭をとったりしますが、そこでは100%世界大半が使うカレンダー。
なので「実際の生活に使われている」と書きましたが、
日常生活にこのカレンダーを利用しているのは、イスラム暦で生活をしてきた
生粋遊牧民の人々や、お父さん世代より上の人たちが多いようです。

相方さまのお父さんは根っからのベドウィン(遊牧民)。
今日使われているカレンダーに体が(?)どーもしっくりこないので、
なにかとイスラム暦に換算してしまうとか。

宗教的な行事は、イスラム暦が使用されます。
代表的なものは9番目の月「ラマダン」
このイスラム暦、月の満ち欠けで1ヶ月を計算するので、太陽暦と違って
じりじりと季節がずれていきます。なのでラマダンは真冬であったり
真夏であったり。

そのため住むところによって「毎年ラマダンが真夏に来て大変だ〜」とか、
「季節のいい時期に毎年くるから楽チンだ〜」とかいうことはなく、
ラマダン中、いい季節の国を狙って世界中旅をすることがない限り、
公平に季節は巡ってきます。

当たり前のように使っていたカレンダーも所変われば。
木・金曜日が週末のカレンダーも、最初はとっても戸惑いました(これについてはまた後日)。
「私の常識、とあるところじゃ、非・常識」はまだまだいっぱいありそーです。

<絵の解説>
今回相方さまとの日本帰国がかなわなかったのですが、
愛(あい)もかわらず2人の仲は順調でございますので〜(えへっ)
ご心配していただいた方、ありがとーございます。

やはり現地にいないと、エッセイを書いても、
読んでくださる方はもとより、
書いている私自身もおもしろくないなぁ。。としみじみ。
というわけでしばらく更新はお休みします〜。

2004年も、お気楽、ポジティブ、マイペースにいっちゃいます。
どうぞよろしくっ。 みんなの家へ福は内〜。