絵とか、文字とか、写真とか・・。その日の内容と気力に合わせて変化します。


2005.10.30
本日写真中心です。重いかも。



私の実家は温泉どころにあるわけですが、
じゃぁ温泉博士・温泉三昧かというと、ぜんぜん。
温泉大好きなんですけども、
いつでもいけると思うといつになってもいかないもので。

で、今日はラクダレースのお話。
前置きから想像易し、いつでもいけると思いつつ
UAEに住み始めて3年経過。

かなりの賞金がかかる公式な大きなレースから、
それぞれの地元で行われる小さいレースまで、
この時期ラクダレースシーズンで、週末あちこちで行われます。
それぞれの地元で行われている小さいレースは
地元では「レース」とは呼ばず「トレーニング」と呼んでいるそうで、
賞金がでることがあっても微々たるもの。
主な目的は、大きなレースのための練習と、また
この結果如何で自分のらくだが売れるか、
その子供が売れるか値踏みをされる場所でもあります。

先日、地元で行われるレースとしてはちょっと大き目のレースが
近くで開催されました。
これはお祭り的、見世物・催し物的要素が主のレースで
そのため設けられた観戦席では食事が配られたり
伝統的なダンスや歌のお披露目がありました。

会場につくなり
「普通に席に座ってみても、ラクダレースはぜんぜん
おもしろくないよ」と相方さま。駐車場を横目に
「ねぇお巡りさんに止められない?違反じゃないの?ここ走るの?
ほんとに大丈夫?」とギャーギャー隣でうるさい私に絶えながら
レースコースに沿ってスタート地点に向かって砂漠を黙々走っていきます。
レースは競馬のように競技場を周るように走るのではなく、
スタート地点はゴールから遠くに設けられます。

で、車をスタート地点近くにとめて待機、
「これが本来のラクダレースの楽しみ方」と嬉しそう。
今ひとつ状況を飲み込んでいない私も、周りの雰囲気になんだかワクワク。

オーナーさん見学はラクダレース観戦の一つの醍醐味。
観戦席に座っておとなしくわがらくだの活躍を手をこまねいて
見守っているなんて、アラブ人の性に合わないのでしょうか、
走っているらくだの横をオーナーの車が伴走して
大騒ぎで叱咤激励するというラクダレース特有の伝統的(?)模様が
展開されます。自分の所のらくだが走らない限り
その様子をみるほうがレース展開よりおもしろい。
それに混じって盛り上がっちゃうのがおもしろい。

というわけで、そんなラクダレース観戦体験をしてきましたので
そのレポートです。
写真を大きく載せられないのがちょっぴり残念なところですが。


これがレーススタート地点。この日のレースはジョッキーが15歳から
17歳までの枠で、3キロコースでした。このお祭り的レースでは
ジョッキー枠は他にも設けられ、一番上は70歳から75歳だそうで
年齢が上に行くにしたがって走行距離が短くなり
相方さまのお父さんは2年ほど前に同じ場所で60−70歳枠で参加しましたが、
1キロでした。




このスタート地点の横にならんでいる車(4駆がほとんど)は
レース参加らくだのオーナーさんたち。レース時間が近づくにつれ
次から次へと集まってきます。ルールは暗黙の了解。
並ぶ順など決まっていません。




向かって柵の左側はオーナー外でレースを見に来た車。




一台にたくさんの人が乗って、今か今かと待っています。




スタート地点のネットが上に上がり、いよいよスタート。
大量の4駆が一斉に動き出します。
後ろにチラッと見える黄色い車は救急車。救急車も追走です。





伴走する車たち。




クラクションをならす、拡声器で叱咤激励する、
車に箱乗り大声で応援する、
トランシーバーを使って走行指導をする、
砂埃のあがる中、盛り上がる盛り上がる。




大型バスだって伴走です。
運転席となりから拡声器を出してひたすら
なにやら叫んでいたおじさん。





ちょっと先に進んで後ろを振り返ると圧巻です。




今度は後ろから。




映っている影、車のルーフから体を出して
写真を撮っているワタシ。




彼は第一レースの優勝者。独走でした。
らくだの首に書かれているのはアラブ文字の番号、右から読んで783。




マイクロバスにぎっしり乗って追走したオーナーさん関係者。
優勝に大喜び。




ジョッキーが乗駱駝に疲れてしまい、
レースの途中で飛び降りちゃったりすることも。
で、時に左のような、ジョッキー無しのラクダが
コースを淡々と走っていたりします。
ジョッキーはみんなアマチュア。




これはゴール地点。右に見えるテントが観戦席。
追走した車集団はこのゴール地点に着くと
次のレースのためにどどーっとスタート地点に
帰って行きます。





ちょっとわかりにくいのですが、車が3キロの距離をぞろぞろと
スタート地点に帰って来る様子。大量の4駆だけでなく
大型バスも、救急車も、パトカーもみんなこの距離をレースの度に
行ったり来たり。




で、レースを終えたジョッキーも他のレース追走に箱乗りで参加。



何度かレース追走に参加してちょっぴり飽きてきた頃、
もうちょっとおもしろいものがあるから見に行こう、と相方さま。
他の大量4駆が帰って来ると道横断が大変だからと、
早めにスタート地点に戻り、慌てて車を降りてどこへ行くのかついていくと
そこはスタート台(?)の真横。

なるほどっ、これは一見の価値ありだの。
レースがいかにスタートするかを間近で見れる特等席(?)でした。


レース直前「ふふん、ワタクシやる気マンマンなのよん」とらくだちん。





スタート前はネットが降りています。らくだの前に立って綱を
持っているおじさんたち、お役目は、らくだがレース前に興奮して
どこかに行ってしまわないよう前を向かせておくこと。




で、よーいどんっ!−とネットが上に上がると同時、
綱をもっていたおじさんたちもよーいどん。一斉にダッシュで散っていきます。
のろのろしてたら蹴られちゃいますので、文字通り命がけ。




スタートの様子。
右端にはまだ走り逃げるおじさんが・・。



というわけで、おおいに満喫してまいりましたという
ラクダレース初観戦の報告デシタ。